本記事の内容
- 神奈川県の公立高校入試における、内申点のインパクトを知る
- 学力重視の高校での内申点が試験当日の何点に相当するかを数字で検証
- ものごとを始めるのに遅すぎることはないということを知る
合否判定に影響する要素(点数化される要素)
神奈川県立高校の合否は、「内申点」+「共通選抜」テストを一定のルールで点数化した結果の優劣で決まります。
内申点と当日(共通選抜)テストの影響度を知るうえでの前提となりますので、
詳しくは、
を参照ください。
内申点と当日試験点のインパクトを分析するために想定する生徒(ペルソナ)をおいてみた
★生徒A
中学1年生から塾に通い内申点は高い。学力ももちろん平均以上。
模試での偏差値も65程度あり、横浜翠嵐高校の合格を目指す中学3年生。
★生徒B
中学1年~2年までは、部活命。
塾へ行ったことはない。中学2年生の後半から勉強の必要性を強く感じ
一発逆転を目指し始めるも、2年生の内申は平均程度。
地頭はよく、模試偏差値は平均して67程度ある。
横浜翠嵐高校に憧れはじめたが、高嶺の花だと周囲に言われるも
いつか見返してやると野望を持つ中学3年生
この2人の内申点の差が受験合否にどう影響するかシミュレーションしてみる。
学力重視の高校での内申点が試験当日の何点に相当するかを数字で検証
さて、先の生徒A、Bの、内申点・学力検査・面接・特色検査の点をペルソナの特性に合わせて仮置きしてみた。
A君の内申はぴかぴか、学力検査や特色検査の成績はモデルとしている横浜翠嵐高校合格平均レベルに設定。
B君は、2年生の内申はALL4より少し低い程度、3年は頑張りの結果、ALL4より少し高いとして設定。
B君の学力検査や特色検査の成績はA君よりそれぞれ10点づつ優秀な得点に設定。
A,B君ともに面接点の差はつけない。
これを元に横浜翠嵐高校における、S1値、S2値を求めてみる。
結果は、B君のS1値がA君のそれを上回る結果となった。
参考まで、この条件で内申18点を逆転するのに必要な「学力検査」の点数は
22.2点(500点満点での点数)※内申1点あたり、1.23 点
「特色検査」の点数は
13.3点(100点満点での点数)※内申1点あたり、0.74点
となった。(※それ以外の条件を全てA君、B君同じに設定して確認)
切迫した実力のある生徒の中で、この点数をどうみるかは、置かれた立場にもよるが、
ある程度の内申の差は、片手もいかないくらいの当日試験の問題正解数の差で
逆転してしまうほどのインパクトしかないことは間違いなく言える。
まとめ
・県立高校を受験する場合は内申点は大事。
・しかしながら、共通選抜試験の結果で、一発逆転は可能。
・今からできることを一生懸命やるべき。
・ものごとを始めるに際し、遅すぎるということは絶対にない。
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