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神奈川県の公立高校入試制度についてわかり易く説明します

神奈川県の公立高校入試制度が複雑でわからないんだけど、簡単に教えてもらえるかな。

そうだね。なにごともルールを理解しないと勝てないからね。

私でも理解できるかな?

試験の種類、内申点が合否判定にどう反映されるか、知らないと始まらない基本的なところから理解していこう。

こういった疑問をわかり易く整理します。

本記事の内容

  • 神奈川県の公立高校入試の概要を知りたい
  • 合否判定に影響する要素(点数化される要素)は何?
  • 具体例を使って、点数化手順を教えて

神奈川県の公立高校入試の概要

神奈川県の公立高校入試は、1年に1回(2月中旬)に実施され、受験者全員が「学力検査」と「面接」を実施します。

県立高校を受験する場合、県内のどこからでも志望校を選択することができます。

2004年度入試までは、神奈川県の県立高校は18学区に分かれており、

自分の住む「学区」の高校を志願するのが基本という考え方でした。
(学区外受験者は定員の25%までしか受け入れられていなかった)

しかし、2005年度入試からは、県立高校の学区が撤廃されました。

この学区撤廃は高校選択の自由度をもたらし、

人気校とそうでない学校の格差が年々広がる傾向にあります。

1年に1回の「学力検査」と「面接」は『共通選抜』と呼ばれ、繰り返しになりますが、

どの県立高校の受験もこの試験の結果が合否に影響します。

(学校によって、共通選抜が試験結果に与える度合が異なりますので、のちほど説明します)

合否判定に影響する要素(点数化される要素)

県立高校の合否は、「内申点」+「共通選抜」を一定のルールで点数化した結果の優劣で決まります。

まず、「共通選抜」について理解しましょう。

神奈川県のホームページから抜粋したものが以下です。

「学力検査」と「面接」を共通の検査として実施します。

「特色検査」を実施する学校もあります。

「学力検査」は、国語・社会・数学・理科・外国語(英語)の5教科を原則とします。

「特色検査」を実施する学校では、3教科にまで減らすことがあります。

「面接」は、個人面接を実施します。

「特色検査」は、実技検査及び自己表現検査又はそのいずれかを実施します。

一気に難しくなりましたね。

一部の例外的な高校は除き、次の様に理解すればOKです。

1年に1回の共通選抜では、「学力検査(5科目)」+「面接」(学校によっては+「特色検査」)を実施する。

各検査の概要は以下となります。

学力検査

基本的に英語・数学・国語・理科・社会の5教科の数値を使用します。検査時間は50分、各教科の満点は100点。
「基礎的・基本的な知識及び技能」や「思考力、判断力、表現力等」を測ります。

「思考力を測る」記述式の問題も出題されます。
※特色検査を実施する場合、3~4教科での実施もあります。
※また、各高校の判断で2教科以内、各2倍の範囲で傾斜配点をつけることができます。

面接

中学校における学習意欲や、校内外の教科等以外の活動に対する意欲を見ます。下記の3つの「共通の観点」をもとに行います。
1 入学希望の理由
2 中学校での教科等に対する学習意欲
3 中学3年間での教科等以外の活動に対する意欲
高校に入学してからの活動意欲や将来の展望など、「学校ごとの観点」を設定することもあります。
志願時に志望理由や自分の良いところなどを記入した「面接シート」を提出します。

特色検査

特色検査は高校によって「実技検査」と「自己表現検査」があります。
実技検査は、例えば美術関連の科目ではデッサン、英語関連では英問英答、体育関連ではスポーツ種目などが挙げられます。
また自己表現検査では、「テーマに基づく『スピーチ』『グループ討論』『作文』」「提示された資料を活用した記述」があげられており、教科を超えた総合的な力が問われます。

内申点

そして、上記の「共通選抜」に加えて内申点が考慮されます
内申点は、中学校での通知表の点数ですね。

・2年内申の9教科合計(5×9=45点満点)

・3年内申の9教科合計(5×9=45点満点)を2倍した値

の合計点(135点満点)

が合否に影響する点数になります。

具体例を使って、点数化してみた

合否判定に影響する要素(点数化される要素)が整理できたところで、実際の点数化イメージをやってみましょう。

内申点、学力検査、面接、特色検査の各要素の点数を全て100点満点に換算します。

そして、各要素の100点満点での点数を、各高校が定める比率(自分の学校の合否判定に何を重視するかの比率)

をかけて、点数化します。

各高校が定める比率は以下です。
※令和2年のものです。

例えば、

横浜翠嵐高校の場合、学力重視で
内申:学力:面接:特色 = 2:6:2:2

となっていますので、先の例で結果を結果(S1値と言います)を算出すると
(84.4×2) + (90.0×6) + (85.0×2) + (90.0×2) =

168.8 +540 +170 +180=1058.8

となります。

神奈川県の公立高校入試制度まとめ

・県立高校を受験する場合は学区によらず県内のどこからでも受験できる

・どの高校を受験する人も、1年に1回の『共通選抜』試験を受ける

・「内申点」「共通選抜」(学力検査、面接、特色検査)の点数合計で合否が決まる

・合計計算方法は各要素を100点満点に換算したものに各高校毎の比率を掛けた合計

 

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